エルグランド PE52 B2422 バックドア位置異常
最近多くの車に採用されているオートバックゲートドア、
便利なアイテムなのですが、今回の事例はいつも開かないのではなく
特定のタイミングでバックゲートドアが開かなくなると言うものでした。
故障コードはB2422 バックドア位置異常
このコードが出た時のトラブルシュートは
コードを消去する
↓
症状が再現される
↓
同じコードが検出される
↓
モジュールはモーターと一体になっており、ASSY交換しかありません。
内装を外し
モーターを確認、
モーターの配線を抜いておけば、手動で開け閉めができるのでないかと思いましたが、
案の定、バックゲートのスイッチを押しても手動でも開けることすらできなくなりました。
バックゲートスイッチ・イージークローザー・オートバックドアモータは一括で管理されているので、一つでも壊れれば電動で開けるのは難しいようです。
モジュールのコネクターを外しただけでも、CAN通信異常が故障コードで検出されました。
モジュールを修理するのも難しいので今回はASSY交換にて対応しました。
それほど使用頻度は高くない部品と思いますが4年ぐらいで故障するのは早いかなとは
思います。(ちなみにモーターはアイシン製でした)
BMW 1シリーズ(E87)ウィンカー点かない事がある
初代1シリーズも生産から10年以上流れ、
パワーウィンド等電装品の故障が増えてきたように思います。
BMW昔から、テールランプなどの電球関連も多いように思います。
BMランプソケットに配線が付いているのではなく、
ヘッドランプのユニットに電源の接点があり、
そこにソケットを取り付けることで接点から電源を得られるのですが、
年数等が経つと接点不良が起き、
点灯しなくなることがあります。
このソケットとヘッドランプユニットの接点部分は接点不良から熱を持つようになり、接点を支えているプラスチックが溶けてしまい、
完全に点灯ができなくなっていました。
こうなるとヘッドライトの交換も必要になります、
ウィンカーの為にヘッドライトを変えないといけないのは辛いです。
フィットハイブリッド GP1 坂道発進・下がる
フィットハイブリッド・GP1・走行距離6万キロ
坂道発進時に車両が下がってしまう現象が発生した車両になります。
フィットハイブリッド、2代目インサイトに搭載されている、
ハイブリッドシステム「IMA」は発進時はモーター単体で走ることはできないので、
坂道発進をした時、エンジン始動からエンジンの力がタイヤに届くまでの時間差で
車が下がる可能性があります。
その為、ブレーキペダルを離した後も、わずかな時間ですが、ブレーキ力を
保持するようにできているようです。
今回の車両は駐車後から発進しようとした時に、よく起こる模様です。
試しに坂道車を停車させ、再始動し走り出すのですが、症状が出ません。
その後テストを繰り返すのですが、症状が出る様子はないので
一晩ほどスロープにおいて発進したところ、発進間にタイムラグがあり、
車両が若干下がることが起きました。
診断機をつなぎ故障コードを調べてみるも、異常なし、
サポートメニューでスタートクラッチのフィードバック学習がありましたので、
車を水平な場所において、学習をさせてみます。
スタートクラッチのフィードバックを行った後、
ATFを確認、レベルゲージ見るオイルはそれほど汚れていないように見えたのですが
外したドレンプラグに付いている、鉄粉も多く、
ATF色も大分黒ずんでいました。
ホンダ車のATFについては純正オイルの交換をおすすします。
初代フィットであれば、ここでスタートクラッチの当たりつけを
行うのですが、フィットHVは必要がないので、ここで終了です。
エルフ NKR81 チェックランプ P0336・クランクセンサ C0214・EHCU U2105・ECM DPF過収集・異常
チェックランプが点灯し走行できないと連絡を受けた車両になります。
空荷の時には走るには支障はないのですが、
積み荷があると半クラ使って走らないと走れなく、
このままではクラッチも危ない状態です。
入庫時はただのDPF過収集による出力制御だと思っていましたが、
出てきたコードは
P0336・クランクセンサ
C0214・EHCU
U2105・ECM
DPF過収集・異常
が出てきました。
この時チェックランプはエンジンチェックランプとABSチェックランプが同時に点灯しており、タコメーターも回らない状態でした。
エンジン始動時もクランキング時間が長く(1秒以上)回さないとエンジンはかからない状態でした。
まずは診断機をつなぎ細かく調べていくのですが、
データモニターで確認すると、データモニター上ではエンジン回転数は正常に表示されます。
しかしタコメーターは動きません、配線の異常かそれともECMの異常か、
故障コードにECMが出ているので、ECMを交換しなければいけないのかと、
考えてしまいました。
ECMの新品の値段は200,000円・・・。おいそれと買える金額ではないので、
一旦保留です。
次に調べたのはクランクセンサーでした、
なんとクランクセンサーはなぜか曲って破損している状態でした、
(写真を撮り忘れました)
クランクセンサーはフライホイールの回転を調べている部品で、何かが当たって壊れるようなものではありません。
クランクシャフトを人力で回して、フライホイールのギヤを見ていくと、
破損している(欠けている)部分が2カ所出てきました。
何か異物が侵入してフライホイールとセンサを壊した可能性があります。
こうなるとクランクセンサとフライホイールの交換と内部の確認が必要です、
またクラッチもだいぶ消耗していたので、
ミッションを下すなら一緒に変えた方が良いので同時交換で進めます。
ミッションをおろし
フライホイールを外して、何か異物があるか確認をしたのですが、
クランクセンサとフライホイールを壊したようなものはありませんでした。
外したフライホイールです、ギヤが欠けたところがあります、
ケース内を確認しクラッチを取替して作業を進めていきます。
エンジンもクランキングするとすぐかかるようになり、タコメーターも回るようになりました、ABSチェックランプも消え、DPFの強制燃焼も受け付けてくれるようになりました。
(先にDPFの強制燃焼だけでも行おうとしたのですが、故障コードがある状態での強制燃焼はできませんでした)
最後にDPFの強制燃焼を行ったのでエンジンオイルを交換し、
全てに故障コードを消去して終了しました。
ワゴンRスティングレー MH23S パンク
ワゴンRのお客様がパンクしたということで、
ジャッキを持って出張対応したのですが、
タイヤはバーストしており、車載のパンク修理材では、
まったく修理ができない状態でした。
仕方がないので、自家用車からスペアタイヤを取り出し、装着。
幸いワゴンRは12インチのテンパータイヤでも付けることができました。
最近の軽自動車はスペアタイヤが無く、パンク修理材と空気入れしかない車両が増えてきました。
車種によっては14インチが必要な車種もあるので、
メーカーは考えてほしいとは思うものの、
先日も釘を踏んだパンクの車両が、レッカーで運ばれたりと、
自力でタイヤを変える人も減ったように感じます。
保険会社のレッカーの無料対応が、幅広くなったのはいいのですが、
もし山奥等のすぐに連絡が付かない場所などでパンクが起きてしまうと心配です。
日野 レンジャー FD7JKF 走らない チェックランプ P2635 サプライポンプ系統異常
昨日から引き続きレンジャーの修理です。
クラッチブースターが届き交換、
これで無事クラッチも切れることができ走り出せることができました。
が、走り出すことはできたのですが、走り出した途端、今度はアクセルを踏み込んでも
応答がなく回転数が上がらない状態に、
しばらくしたら普通に走れるようになったのですが。
今度はチェックランプが点灯・・・、うーん後厄は終わったはずなんですが。
診断機をつなぎ、検出された診断コードは
P2635 サプライポンプ系統異常
さらにデータモニターを調べたところ、
コモンレール圧力が目標コモンレール圧の3倍近くになっていました。
原因はSCVと思われます。
見にくいのですが、中央下あたりにSCVがあります。
外したSCV、先日外した2Tのエルフダンプの物と同じもののように見えました。
交換後のデータモニターは
目標コモンレール圧とコモンレール圧力が同期するようになりましたので、
これで完了です。