トヨタ車体 コムス 走行中に電源が落ちる
厳密にはトヨタの子会社のトヨタ車体が製造している車になります。
今回のトラブル走行中に急に電源が落ちてしまう現状がでて
走行不能になる症状とのことです。
試運転をしたところ、電池も満タンで普通に走り出すのですが、
アクセルを踏み込むと、突如電池が空になりアラーム音が出てその後
電源喪失の状態になってしまいました。
その後再起動するとまた走れるようになるのですが、
アクセルを踏み込むとまたシャットダウン。
そろそろと走って工場に戻り、一番怪しいと思うバッテリー見てます。
バッテリーはシートの下にあるのでシートを外します。
バッテリーは合計6個・補機用のバッテリーが1個の合計7個になります。
一個のバッテリーの性能は12V・60AH、そのバッテリーを直列でつなげ72Vで走行します。
バッテリーの大きさも40のバッテリーの2個分といったところですが、
ものすごく重かったです。(多分20kgはあるような)
外した個々のバッテリーを調べたところ、6個とも12.5V前後でした、
コードの腐食等も確認しましたが異常もなく、
バッテリーの取り付け部分に若干の腐食はありましたが、
電気が流れないほどではなかったと思います。
ここを調べて再度、バッテリーをつなぎなおし、また走行テストをしましたが、
結果は変わないので、
一番怪しいバッテリーを交換して対応しようと思い、
部品図を取り寄せて、値段を確認したところ
1個28,000円・・・。6個で168,000円+補機バッテリー14,000円・・・。
合計182,000円(税抜き)
とりあえず変えてみる金額ではないのでお客様に相談、
相談の結果は廃車の方向になりました。
新車の価格が80万円に対して、バッテリーの交換で20万円では仕方がないと思います。
今回の車両は購入後5年目5000kmの車両でしたが、
ガソリン車に比べEVはまだまだランニングコストが高いと思います。
鉛電池でもリーフのリチウム電池しても寿命があるのはEVを選ぶ上では、
大きなものとなりますし、買取下取りでも不利になるので、まだまだEVは普及に時間がかかりそうです。