ふそう ファイター FK61F 6M60 DPF洗浄
平成23年式・ファイター・FK61F・6M60エンジン
エンジンチェックランプが点灯することはないのですが、
DPFの強制再生のスパンが短くなってきたのでDPFを脱着して清掃することになりました。
(強制再生の回数が増えると、エンジンオイルが燃料で希釈されるようになり、
こちらの車両はオイル交換時に通常10Lほどのオイルが18L近く増えておりました)
(脱着の工程を撮影するのを忘れました汗)
外したDPFを三分割し洗剤とスチームで入念に洗浄します。
洗浄後取り付けを行い、DPFの強制再生を行います。
ふそうの車はDPF関連のチェックランプが点灯したときは、
コンピューターをリセットする必要があります。
(トヨタ・日野はバッテリーを外すだけでチェックランプを消すことができるのですが、
UD・ふそうは診断機によるコンピューターのリセットが必要になるのが手間です。)
洗浄後は強制再生のスパンは安定するようになりました。
インプレッサ GP2 パワーウィンドが全閉にならない
車検でお預かりしたインプレッサ、
オーナー様よりオートでパワーウィンドを閉めると全閉ができず、
反転してウィンドが開いてしまう症状が出るとのこと。
トヨタ車であれば、パワーウィンドスイッチを上げたまま状態で数秒経てば記憶されるのですが、
スバル車は違うようです。
スバル車はリセット操作が2種類存在し、
リセットAを行いリセットBを行えばリセットができるようです。
リセットA
1.運転席に座りドアを閉める
2.イグニッションON
3.パワーウィンドスイッチメインを操作しガラスがドアの半分ぐらいにする
4.パワーウィンドスイッチメインをアップ方向に操作して運転席側のガラスを全閉にする
5.ガラスが全閉のままパワーウィンドスイッチメインをアップ方向に1秒間保持する
6。パワーウィンドスイッチメインをオートダウンし全開になるか点検する。
(ここまでの操作はトヨタ車とおおむね同じです。)
リセットB
1.運転席に座りドアを閉める
2.イグニッションON
3.パワーウィンドスイッチメインで「オートアップ」(スイッチをいっぱいに引く)させ反転動作(全閉後、反転しウィンドが少し開く)を10回連続で行う。
4.オートアップが作動しなくなるのを確認する
5.リセットAを行う
6.オートアップ・オートダウン操作を行い正常に動作するか点検する。
こちらの作業を行いオートアップができるようになったのですが、
何度か繰り返すと同じ症状が出てしまったので、
今度はドアガラスのサッシ部分に給油を再度リセット作業を行いました、
その後は問題なく完了しました。
ハイゼット S321V エンジンチェックランプ点滅 加速不良
朝一番お客様より、
「移動中で車が走らなくなりチェンクランプが点灯した」
と連絡があり、
さっそく現場に向かうことに、チェックランプが点灯しているので診断機と工具を持って出発です。
現場に到着しエンジン始動するも、正常、
診断機を接続し診断を始めるも異常なし。
その後試運転を繰り返したものの、
症状が再現されず、困っていたところ・・。
急に一発飛ばないようになり、チェンクランプが点滅、それと同時に
ブレーキランプとチャージランプもボヤっと点滅するようになりました。
そのまま何とか走行し工場に戻り
再度診断機をつなぎ故障コードを確認したところ、
P0303 3気筒失火検知が出ました。
3番のイグニッションコイルをエンジン始動中に抜いても、回転は変わりません、
次に2番と3番のイグニッションコイルを入れ替えて、エンジンを始動、その後3番のイグニッションコイルを抜いても、症状は変わらず。 3番イグニッションは正常
イグニッションコイルを元に戻し、2番と3番のプラグを入れ替え、その後3番のイグニッションコイルを抜くとエンジンはエンストし、2番のイグニッションコイルを抜いたところ症状は変わらないので、
3番のプラグが悪かったようです。
プラグ交換後は問題なく走行することもでき、
整備は完了しました。
トヨタ車体 コムス 走行中に電源が落ちる
厳密にはトヨタの子会社のトヨタ車体が製造している車になります。
今回のトラブル走行中に急に電源が落ちてしまう現状がでて
走行不能になる症状とのことです。
試運転をしたところ、電池も満タンで普通に走り出すのですが、
アクセルを踏み込むと、突如電池が空になりアラーム音が出てその後
電源喪失の状態になってしまいました。
その後再起動するとまた走れるようになるのですが、
アクセルを踏み込むとまたシャットダウン。
そろそろと走って工場に戻り、一番怪しいと思うバッテリー見てます。
バッテリーはシートの下にあるのでシートを外します。
バッテリーは合計6個・補機用のバッテリーが1個の合計7個になります。
一個のバッテリーの性能は12V・60AH、そのバッテリーを直列でつなげ72Vで走行します。
バッテリーの大きさも40のバッテリーの2個分といったところですが、
ものすごく重かったです。(多分20kgはあるような)
外した個々のバッテリーを調べたところ、6個とも12.5V前後でした、
コードの腐食等も確認しましたが異常もなく、
バッテリーの取り付け部分に若干の腐食はありましたが、
電気が流れないほどではなかったと思います。
ここを調べて再度、バッテリーをつなぎなおし、また走行テストをしましたが、
結果は変わないので、
一番怪しいバッテリーを交換して対応しようと思い、
部品図を取り寄せて、値段を確認したところ
1個28,000円・・・。6個で168,000円+補機バッテリー14,000円・・・。
合計182,000円(税抜き)
とりあえず変えてみる金額ではないのでお客様に相談、
相談の結果は廃車の方向になりました。
新車の価格が80万円に対して、バッテリーの交換で20万円では仕方がないと思います。
今回の車両は購入後5年目5000kmの車両でしたが、
ガソリン車に比べEVはまだまだランニングコストが高いと思います。
鉛電池でもリーフのリチウム電池しても寿命があるのはEVを選ぶ上では、
大きなものとなりますし、買取下取りでも不利になるので、まだまだEVは普及に時間がかかりそうです。
ビート PP1 エンジン始動不良
車検の為に入庫していただいた車両ですが、
まずエンジンがかからないので、自宅ガレージからレッカーにて入庫です。
セルは回るのですが、初爆がない、プラグの火は飛ぶ、
となると、圧縮がないか、燃料がないか。
イグニッションオンでも燃料ポンプが動く気配はありません、
当然燃圧もない状態です。
燃料ポンプの電源を確認、電源はきていたので、ポンプ故障と判断、
ポンプを外してみます。
!!見事にさびていました。
燃料タンクも覗いてみると。
こちらも錆が・・・。
あまり乗らないビートはこうなるケースが多いみたいです。
このまま燃料ポンプを新品に交換しても、
錆で詰まってしまうので、タンクの錆取りを行います。
スチームで洗って、花咲か〇さんを投入、一晩放置です。
その後は内部をトリートメントをして完了です、
錆取り完了後は、塗装をして車体に取付です。
その後は順調に走行も可能になり、
良好な状態を維持しております。
長期間乗らない時は燃料満タンがベストなのですが、
ビートの燃料タンクは形状上、上部の部分のエアーが抜けにくい構造になっているようにも思います。
スタンドでゆっくり入れてもらえれば、入ると思うのですが、
普通に満タンにするだけだと、少し空間が残るような気がします。
ステップワゴン RF3 チェックランプ 3速プレッシャースイッチ故障
走行に問題はなかったのですが、チェックランプが点灯したため
入庫したステップワゴンになります。
ダイアグコードは
70-3 オートマチックトランスミッションの機能異常
26-1 3RDプレッシャスイッチ故障でした。
ミッションケースの裏側に三速用のプレッシャースイッチがあり、
ミッションケース内にないので交換は容易です。
交換したスイッチになります。
交換後、故障コードを消去、
その後走行テストをして再度チェックランプが点灯しないことを確認して完了です。
デュトロ XZU314T チェックランプ P2002 DPR/DPNR異常
気のせいだと思いますが、寒くなると増えるような気がする、
P2002、DPF・DPRの異常です。
ただこのコードはトヨタ・ヒノ車の場合診断機で、
リセットすることができない仕様になっており、
リセットの方法はECUのヒューズを抜くか、バッテリーの端子を外すしかありません。
考え方によっては、現場でチェックランプをリセットすることができるので、
便利と言えば便利です。(ただすぐにまた点灯しますが・・。)
リセットをした後差圧確認をしたところ、
25kPaほど出ました、詰まっている状態です。
強制再生でもほとんど症状は変わらないので、DPFを外し洗浄します。
洗浄後、エアブロー等をしてしっかり水を抜いて、
DPFを取り付けます。
水分が残っていたのか、若干水蒸気が出てきました、汗
半乾燥で再生がはじまってしまうのはよろしくないので、
このまま乾燥するのを待ちます。
その後は差圧点検を行い差圧も減少とチェックランプが点灯しないことを確認し、
最後にエンジンオイルを交換して終了です。