エルフ NKR81 チェックランプ P0336・クランクセンサ C0214・EHCU U2105・ECM DPF過収集・異常
チェックランプが点灯し走行できないと連絡を受けた車両になります。
空荷の時には走るには支障はないのですが、
積み荷があると半クラ使って走らないと走れなく、
このままではクラッチも危ない状態です。
入庫時はただのDPF過収集による出力制御だと思っていましたが、
出てきたコードは
P0336・クランクセンサ
C0214・EHCU
U2105・ECM
DPF過収集・異常
が出てきました。
この時チェックランプはエンジンチェックランプとABSチェックランプが同時に点灯しており、タコメーターも回らない状態でした。
エンジン始動時もクランキング時間が長く(1秒以上)回さないとエンジンはかからない状態でした。
まずは診断機をつなぎ細かく調べていくのですが、
データモニターで確認すると、データモニター上ではエンジン回転数は正常に表示されます。
しかしタコメーターは動きません、配線の異常かそれともECMの異常か、
故障コードにECMが出ているので、ECMを交換しなければいけないのかと、
考えてしまいました。
ECMの新品の値段は200,000円・・・。おいそれと買える金額ではないので、
一旦保留です。
次に調べたのはクランクセンサーでした、
なんとクランクセンサーはなぜか曲って破損している状態でした、
(写真を撮り忘れました)
クランクセンサーはフライホイールの回転を調べている部品で、何かが当たって壊れるようなものではありません。
クランクシャフトを人力で回して、フライホイールのギヤを見ていくと、
破損している(欠けている)部分が2カ所出てきました。
何か異物が侵入してフライホイールとセンサを壊した可能性があります。
こうなるとクランクセンサとフライホイールの交換と内部の確認が必要です、
またクラッチもだいぶ消耗していたので、
ミッションを下すなら一緒に変えた方が良いので同時交換で進めます。
ミッションをおろし
フライホイールを外して、何か異物があるか確認をしたのですが、
クランクセンサとフライホイールを壊したようなものはありませんでした。
外したフライホイールです、ギヤが欠けたところがあります、
ケース内を確認しクラッチを取替して作業を進めていきます。
エンジンもクランキングするとすぐかかるようになり、タコメーターも回るようになりました、ABSチェックランプも消え、DPFの強制燃焼も受け付けてくれるようになりました。
(先にDPFの強制燃焼だけでも行おうとしたのですが、故障コードがある状態での強制燃焼はできませんでした)
最後にDPFの強制燃焼を行ったのでエンジンオイルを交換し、
全てに故障コードを消去して終了しました。